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専門外来 SPECIALITY

循環器科 CARDIOVASCULAR

中村 和弘(ナカムラ カズヒロ)
経歴 東京動物心臓病センター 医長
経歴 東京動物心臓病センター 医長
所属 関東7病院で循環器診察を担当
学会発表
平成20年 7月 第88回日本獣医循環器学会 アルドステロン受容体阻害を介したMMP発現・活性と心筋線維化の関係
平成23年 6月 第94回日本獣医循環器学会 強心薬、血管拡張薬、利尿薬の休薬によりSAMの改善が認められた猫の1例
平成23年12月 第95回日本獣医循環器学会 治療により改善が認められた重度肺高血圧症の犬の1例
平成24年 6月 第96回日本獣医循環器学会 高用量ループ利尿薬と低用量サイアザイド系利尿薬を併用した重度僧 帽弁閉鎖不全症の犬の1例
平成24年 12月 第97回日本獣医循環器学会 猫の高度房室ブロックにシロスタゾールを使用した3例
平成25年 6月 第98回日本獣医循環器学会 前負荷軽減によって心房細動が改善したと考えられた肺動脈弁狭窄症の猫の1例
平成26年 12月 第101回日本獣医循環器学会 徐脈性心房細動の犬の 2 例
循環器専門外来診療日

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担当医コメント

月に1度循環器の専門外来を担当しています。多数の病院で循環器診療をさせて頂いている ため、多くの患者さんを診察させて頂き多くの経験をさせて頂いています。同じ病気でもそれぞれ病態が違うため、患者さんにとってのベストの治療を行えるようしっかりと診察していきます。

心疾患について

心疾患は犬、猫ともに非常に多い病気です。特に老齢の小型犬では僧帽弁閉鎖不全症という心臓の弁の疾患が、猫では心筋症とい心臓の筋肉の疾患が多く認められます。心疾患は悪化すれば命の危険がある病気です。そのため病態が進行する前に早期発見をすることが重要になりす。

犬の心疾患(弁膜症)

犬の心疾患(弁膜症)は、心雑音、咳などで発見される事が多く、その後運動不耐性などの症状が発症します。もちろん心雑音がったら必ずしも治療が必要なわけではありませんし、症状がなくとも治療が必要な場合もあります。心臓の検査を行いしっかりと病態を把握すること大切です。

猫の心疾患(心筋症)

猫の心疾患(心筋症)は心雑音や咳などの症状は認められない事が多く、心疾患が発見されたときにはかなり進行している事も少くありません。若い子では3~5歳で心疾患が認められる事もあります。早期発見のためには定期的な検査を行うことが非常に重要です。

心臓の治療は一度開始したら基本的に一生薬を飲み続ける事になります。病態を把握するために定期的な検査も必ず必要になりす。そのため心臓が悪くなってしまった時に一番必要なことは飼い主様のご協力です。心疾患は刻々と病態が変化し命の危険を招く病気ですが、早期見・早期治療を行えば寿命を全う出来る可能性もあります。一緒に大切な家族を守って行きましょう。

左室流入血流速波形
僧帽弁逆流血流速波形
僧帽弁前尖逸脱

川畑動物病院で多い症例とその治療方針

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は高齢の小型犬において発生率の高い心疾患であり、川畑動物病院においても最も症例数の多い心疾患です。僧帽弁閉鎖不全症の新しいガイドラインが発表され、基準値の設定、治療方法にも変更がありました。また、治療方法の変更に伴い、治療後の変化による心不全の発生リスクなどの論文も発表され、今まで以上に細かく評価する必要があります。血管拡張剤、強心剤、利尿剤などの組み合わせによって治療を行いますが、合併している疾患や病態においては使用できず反対に悪化させることもあるため、定期的な検査を行い病態をしっかりと把握することが重要です。