リハビリと高齢動物のケア REHABILITATION
リハビリと高齢動物のケア REHABILITATION
動物へのリハビリテーションは、痛みを抑えたり機能を回復させたりといったQOL(quality of life:生活の質)の改善を目的として行い、非侵襲的であることやご家族参加型医療となる点が特徴です。術後の機能回復だけでなく、アスリートをする子に対する予防やシニアの子に対する維持としても用いることができ目的は幅広いものです。
現在川畑動物病院では神経外科・整形外科の手術を行った子を中心にリハビリテーションでのサポートを行っています。限られた道具であったり初めは緊張してしまう子もいますが、その子のペースを合わせて行うことで、どの子も集中して楽しそうに取り組んでくれています。
さらに、簡単にできるものに関してはオーナー様にもお家で行って頂けるので、わんちゃんとの絆も深まります。また、手術ができない子に対しても維持、予防目的にリハビリテーションを行うことも可能です。疑問、ご不明な点がございましたらご相談ください。
カバレッティーレール

関節可動域の増加や神経と筋肉の連動性を高める目的で使用します
バランスディスク

高齢動物のケア
フード
高齢になると食欲が落ちてきてしまいます。それだけではなく、老化による消化吸収機能の低下で栄養不足になり、痩せるわんちゃんが多いです。 逆に運動不足による基礎代謝低下で太るわんちゃんもいます。老化による食欲不振や肥満に早めに気づいてケアしてあげましょう。
ステップ1
どんな時に食べないのか、行動をよく観察しましょう。
時間・場面・環境・食後の行動・食事以外の変化などかかりつけの獣医師が診断する際に参考になりますので、メモなどで記録をとってください。
ステップ2
ステップ1の行動を見て、原因を考えていきます。
- 消化機能の低下 老化による消化機能低下でお腹が空かない・フードがあっていない
- 食べにくい 足腰の筋力低下で首を下げる事が難しい・足の踏ん張りが利かない
- お口の問題 歯が弱っている・口が動かしにくくなっている
- 嗅覚の低下 嗅覚の低下で美味しいと感じにくくなっている
- 寂しさ・不安感 老化による視力低下や体が上手く動かない不安を感じている
ステップ3
ステップ2を踏まえ、ご自宅でできる対策もありますので参考にしてください。もちろん病気が原因の場合も ありますので、心配でしたらいつでもご相談ください。一緒に対策を考えていきましょう。
- 消化機能の低下 シニアフードへの切り替え(7歳くらいから) シニアになっても適度な運動をする
- 食器台使う・滑り止めマットを敷く
- お口の問題 ドライフードをふやかす・缶詰のフードにする
- 嗅覚の低下 ご飯を温める・缶詰を混ぜて香りを出す
- 寂しさ・不安感 食べる時に傍で見守る・手からあげてみる・スキンシップを増やす


介護用品
高齢になるとペットにも介護が必要になります。介護に必要なものをおうちに用意してあげましょう。
必要なもの
- 介護マット
体圧分散ができると、高齢のペットにはよりよいです。介護マットは通気性が良く、洗濯が簡単で寝心地が良いのが特徴です。元気な子にもお使いいただけます。
- 洗浄液
寝たきりでお風呂に入れなくても、洗浄・消毒が同時にできます。また、お尻周り・お口周りもきれいにできるので便利です。
- デオシート
寝たきりの子でも体が濡れません。尿2~3 回分を吸収でき、介護マットと併用できます。
- お尻周り拭き
吸収力が良く、お尻・お口にも使えます。寝たきりの子でも体が濡れません。
老化のお悩み相談窓口
当院では介護が必要なワンちゃんに向けてサポートプランや相談窓口を設けています。
こんなお悩みに対応します
- 7歳以上になったけど、老化は進んでいる?
- 老化すると何が起きるの?事前準備はできる?
- 痴呆って何?夜鳴き、徘徊ってどうしたらいいの?
- 自宅介護ってどうやるの?
- 少しずつ体が衰えているみたい、何か良いサポートグッズはある?
サポートプラン
- 一緒に老化・痴呆チェックリストを行い、愛犬の老化度を知ることができます。
- 老化の進行を少しでも遅らせる対応や環境の整理、老化に伴い起ること、介護方法、介護グッズについてアドバイスをします。
料金
老化・痴呆チェック、アドバイスなどのご相談対応 2000円/回 (治療による対応は別料金)